ソフトバンク戦略
ナンバーポータビリティーが解禁になった.
携帯電話の電話番号を変えずにキャリアを変更できるサービスである.
そのサービスが今日から開始されることになった.
その解禁直前, ソフトバンクモバイルが攻めに転じた.
同社間通話とメールが無料になるというサービスである.
それに加え, 他社の長期割引を引き継げるとのこと.
価格は下げることは結果, いくら加入者が増えたとしても, 収入自体が減ってしまう可能性がある.
それでもまずは加入者を確保しなければならない.
ソフトバンクはそう考えたのだろう.
それ故, ソフトバンクはドコモとauを価格競争という引き返せない舞台へと再び引きずり出した.
以前, ブロードバンド(ADSL)においても, ソフトバンクは Yahoo! を使って価格競争の舞台に NTT を引きずり出した.
そのときも, 東京メタリック通信という会社を買収し, インフラの設備投資を抑えた.
そして, 今回もボーダフォンを買収し, インフラの設備投資を抑えている.
その上で価格を下げる戦略に出た.
全く同じ構図で NTT に勝負を挑んでいる.
約 2 兆円という金額で, ボーダフォンを買収したソフトバンクは安い買い物をしたのか, 高い買い物をしたのか.
その答えはまだまだでない.
しかし, シェア 50 % を越えるドコモと勝負するにはやはり, 価格で勝負しないと勝てない.
そう読んだのだろう.
一方ドコモは下手に価格を下げて収益を悪化させるよりは, 加入者が多少減っても収益を安定させる戦略でくるのではないだろうか?
ドコモが価格競争に加わったら, それこそ, ブロードバンドのときと同様一気に価格が下がっていくだろう.
他方, au は想定内と言いつつも, 価格を下げることの検討を始めているようだ.
人がやらないと自分は動かないという, いかにも他人本位な戦略である.
確かに今はシェアを伸ばしているかもしれないが, この調子がいつまで続くは甚だ疑問である.
ただ, ここで, ちょっと考えて欲しい.
携帯電話で必要なものは何だろうか?
携帯電話=電話=通信機器
と考えるならば, 要は電話ができれば良い.
一歩譲ってメールが打てればよい.
それ以上の機能は本当は必要ない.
もの本来の機能を忘れてしまっては, いずれしっぺ返しがくる.
そのことをキャリア自身も気付いて欲しい.
ナンバーポータビリティーがもたらすもの.
それは携帯電話の行く末をいろいろな意味で暗示しているように思う.
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